「人は見た目が9割」と聞いたことはありませんか?これはアメリカ・カリフォルニア大学のアルバート・メラビアン(心理学者)が調査、研究し、その書籍の出版を通して広まった概念で、直接顔を合わせる時のコミュニケーションには基本的に3つの要素があると結論づけています。※見た目とはイケメンとか美人という要素だけではありません
視覚情報 | 55% | ボディーランゲージ、表情(笑顔)、視線(相手の目を見る)、見た目(清潔感) |
聴覚情報 | 38% | 口調(情熱的)、声のトーンや大きさ(ワントーン上げる)、話す速さ |
言語情報 | 7% | 言葉そのものの意味、会話の内容 |
これだけ見るとメールや手紙、言葉の内容という「言語情報」はたったの7%です。身振り手振りなどのボディーランゲージ、表情などが55%でそれに加え、話すときの口調や声のトーンを合わせて93%となります。単に視聴覚情報を強化すればいいと思われていたかもしれませが、本当に効果的で意義のあるコミュニケーションをとるには、これら3つの要素がすべて必要になります!
例えば、言葉(言語情報)では「あなたの事を大切に思っています!」と話したとしても、話すときの表情や口調、トーン(視覚・聴覚情報)が、相手の目を見て話していない、声のトーンが低いなどの時、受け手としてはコミュニケーションにおける優位な情報(視覚・聴覚情報)を信用する為、「本当は大切に思っていない!」と真逆にとらえてしまうということです。
メッセージ自体が単なる事務連絡の場合、この法則は関係しませんが、相手へ思いを伝える時は「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つの要素を100%にする努力が必要です。上手く伝えられれば「好感」に繋がります。上手く伝えられない場合は「反感」に繋がる可能性があり注意が必要です。
話しは少し違いますが、好きな人を嫌いになると「大嫌い」になる一方、意識していない人に好意を持つと「気になって仕方が無くなる」と言われています。見た目がかっこいい、美人すぎなくても「好感」を得ることができそうです。「反感」に繋がらないコミュニケーショントレーニングも意識することが大切です。
【補足】「言葉情報:7%」の代表としてLINEなどのメッセージがあります。仮にスタンプがあったとしても文章は単なる文字であり、相手の表情や声のトーンが分からない為、本当の気持ちを誤って受け取ってしまう事があります。みなさんも苦い経験はありませんか?メッセージの送信は慎重に行いましょう。
相手の事を思いやり、送信前によく考え、句読点、スタンプ等を組み合わせていくことをお勧めします。
尚、メッセージで長文はNGです。事務連絡以外、長文になりそうな場合、細かく区切るか、直接お話ししたほうが気持ちが伝わりやすいです。